PC/AT互換機エミュレータ
最終更新日 2024/12/11
WindowsXPが大変安定しており、すばらしいOSだなぁと思っていましたが、下部互換性がいまいちであることに気づいた人も多いのではないでしょうか。具体的には、WindowsMeまで動いていたソフトが、XPにしたとたん、インストールすらできなくなってしまったというような経験のことです。
マイクロソフトは、下部互換性を維持するために(?)、WindowsXPに[互換モード]を入れましたが、どうも、インストールできるだけでやっぱり動かないことには変わらない場合が多いようです。勝手に想像するに、DOS時代のSETVERみたいなもんではないのかと思いますが。
*[互換モード]
実行したいアプリケーションの上で右クリックし[プロパティ]→[互換性]→[互換モード]で一応選べます。
で、どうしても、昔のソフトを動かすには、Windows上で動くWindowsエミュレータが必要になってくるといった寸法です。
また、このたび、WindowsVistaが登場。こちらにも、互換モードがあるようですが、下部互換性は実際のところ100パーセントではないでしょう。
そこで、Windows上でWindowsを走らせる! これです! これで互換性問題は無い!(といっても、インターフェースでいくらか互換できないものはあるのは仕方が無い・・・)
歴史とともにみていきましょう。話はMS-DOS時代からです。
(MS-DOS) PC98xx系
MS-DOS2.1 → MS-DOS3.3 → MS-DOS5.0 → MS-DOS6.2
下部互換性を維持 互換性一部放棄
(Windows) PC98xxシリーズ → AT互換機
Windows1.0 → Windows2.0 → Windows3.0 → Windows3.1 → Windows95 → Windows98 → Windows98SE → WindowsMe (開発終了)
あったらしい あったらしい あったらしい DOS5時代 DOS6時代 Win95安定版 Win98の改良版 WinXPのつなぎ
WindowsNT3.5 → WindowsNT4/2000 → WindowsXP → WindowsVista → Windows7 → Windows8 → Windows8.1 → Windows10 → Windows11
DOS系統とは違うエンジン使用のNT系 かなり長期間 2007年2月〜 2009年10月〜 2012年10月〜 2013年10月〜 2015年7月〜 2021年10月〜
と、実は二系統に分かれます。
DOS上でのWindowsが上の歴史をたどり、Windows98SEで最高峰をみまして、Meで不安定になり、開発終了。NT系のXPに統合されました。NT系は、まったく違うマルチタスクの概念を採用した非DOSアプリケーションだそうで、完全にDOS互換性を無視して作られています。
嘘っぱちな説明が多いかも知れませんが、これだけはいえます。
DOS系の Windows で今後使用していきたいものは Windows 98 SE!
また、Windows XP は長く支持されたとても信頼のおけるOSである!
Windows 7 は、Vistaの改良版として登場し、特に問題なく多くのユーザーの支持を集めています。低いスペックのマシンでもかなりの快適感が体験できます。
Windows 10 は、これまでの Windows とはまったく異なるOSとして登場し、以降のアップグレードは無料ということのようです。であったはずなのに、2021年10月に、Windows 11 が登場しました・・・。
総合的に見て、Windows 11 上で、Windows XP を動かすことができれば最高なのです。
では、Windows 11 上で、Windows XP を動かすことができればいいわけです。できるのかそんなことが?・・・できます。VM(バーチャルマシン)テクノロジとよばれる、要はPC/AT互換機エミュレータを使用します。
Oracle が無償でそれを実現させてくれ続けています!
これは、XPやVista上にPC/AT互換機そのものをソフトウエア的に作り出すものです。よって、Linuxなどもいれられます。現在、有名なものとしては、次の3つが存在します。
・最新バージョンは 7.1.4 です。
・なかなか快適。
・ファイルがホストOSとゲストOSの間でやり取りしにくい。ゲストOSがWindowsXP以降だと共有フォルダというのが作れるようだが・・・。
・USBに完全対応!(←プリンタなども動いちゃいます!)
・Direct3Dにも対応しました。制限は少々あるようだが、動くものもあるとの報告も。
・Windows 8 以降のタッチパネルにも対応。
・Windows のリモートデスクトップにも対応。
・画面の画像保存機能や、動画での保存機能も備えました。
・個人利用、教育利用ならば無償で使用できる! 商用利用の場合はライセンス購入が必要。
・DOSはもちろんのこと、Windows 95,98,98SE,Me,2000,XP,VIsta,7,8,8.1,10,11 から Linux まで x86/AT互換機 にインストールできるOSはすべて動作。
・オープンソースなので、今後のさらなる進歩に期待できる!
・
Windows 95 & 98 & 98SE をゲストOSとしたい場合は、簡単にセットアップできないことがわかっています。 → 説明ページ参照
・最新バージョンは 17.1.5 です。(→Windows 11 に対応。16の仮想CPU, 64GBの仮想メモリ, 8TBの仮想ディスクをサポート)
・描画が早い。
・タブブラウザのような外観です。
・個人利用、教育利用ならば無償で使用できる! 商用利用の場合はライセンス購入が必要。
・DOSはもちろんのこと、Windows 95, 98, 98SE, Me, 2000, XP, Vista,7,8, 8.1,10,11 から Linux まで x86/AT互換機 にインストールできるOSはすべて動作。
・Windows Vista や 7,8, 8.1,10,11 もサポート。Red Had Linux, Ubuntu 等のOSも次々とサポートされている。
・バージョン 6.5.1 より、多言語対応となり、日本語にも対応しました。
・64ビット版のみのリリースになってしまったようです。
・最新バージョンは 2007 SP1 です。32bit版と64bit版があるようです。
・描画がやや遅い・・・かな?
・ネットや音源関係のエミュレートの完成度が高い。
・DirectXもバリバリ動く。ただし遅い。
・インターフェースが使いやすくおすすめです。
・お値段が無償ですぜ!!
・2007 は、Windows XP Professional,Server2003,VistaBusiness,VistaEnterprise,VistaUltimate 上での動作保障(XP-Homeは未保障!)。
・エミュレートできるOSは、DOS6〜Vista,7まで+Linux のようです。
・実際にいろいろ試してみました。→ 95,98SE,XPSP2,VistaUltimateのいずれもバーチャルマシン上で快適に動作しました。
・仮想HDDやメモリ設定などは、インストール予定のOSを選ぶと、勝手に推奨値が選ばれるため、簡単に使用できます!
・Windows 7 Professional や Ultimate の XP Mode の正体は、この Virtual PC なのだ。
・Windows 8 以降では、XP Mode がないのだが、どうなっているのだろうか・・・。
・現在は更新もなされず、もはや過去の遺産となっていると思われます・・・。
▼ Microsoft Virtual PC 2007 で、Windows98SE を起動 (ホストOSは WindowsXP Home Edition ←サポート対象外なのに動く!!)
▼ VMware Workstation 4 で、Windows95 を起動 (ホストOSは WindowsXP Home Edition) ←最新バージョンのスクリーンショット募集中!
▼ VirtualBox 3.1.2 で、Windows98SE を起動 (ホストOSは WindowsXP Home Edition)
←かなり苦労しました。説明ページ作成。
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